アスカニア重力計
アスカニア重力計(振子部)
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 左の写真はアスカニア重力計と呼ばれる相対重力計の中身(振子部)の写真です。

 ばねばかりの重りをm、スプリング定数をkとすれば、バネの伸びの長さs(=kmg)は、重力加速度(g)の大きいところで大きくなります(相対重力計の原理)。アスカニア重力計は、この原理を応用したスプリング式重力計です。

 右の写真は、1960年5月23日のチリ地震(マグニチュード=8.5)の際に、京都大学構内に設置されていた2台のアスカニア重力計で観測された地震前後の重力変化の記録です。地球の自由振動を初めて記録した例の一つとして有名です。

 地震によって大きく記録が乱れている部分の後に、小さいけれど周期的な波があるのがわかります。その小さな波が地球の自由振動による重力変化です。
チリ地震前後の重力観測記録
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実物は京都大学理学部6号館3階「理学部ミニ博物館」に展示してあります。興味のある方はぜひ見に来てください。
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