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教育方針

測地学研究室で研究することを検討している皆さんのために、 風間の教育方針の概要をお伝えします。

学部3回生前期まで

高校地学を履修してきた学生が少ないので、測地学についても馴染みが薄いものと思います。 3回生前期までは、測地学のいろんな側面に触れてもらう ことを目的に、様々な測地学的観測手法や観測結果を紹介しています。 例えば3回生前期の実習系講義「課題演習DA」では、GPS観測・GPSデータの解析・衛星重力データの解析などを受講者の皆さんに体験してもらっています。 このような機会を通して、測地学に興味を持ってもらえると嬉しいです。

学部3回生後期

3回生後期の実習系講義「課題演習DC」では、それまでの講義の中で興味を持った固体系分野を1つ選択し、実習等を通してその分野をより深く学びます。 私の提供している課題演習では、実際にフィールドに出て測定を行い、研究室に戻ってそのデータを解析・考察します。 また、必要があれば関連論文や教科書の輪読、あるいはデータ解析や数値計算を行うためのプログラミングを行います。 このようなプロセスを通して、測地学的研究手法を一通り学んでほしい と考えています。

学部4回生~大学院修士課程

4回生になると「課題研究T3」という授業の枠で研究室配属があります。 また、修士入試時には興味のある分科群を選択し、無事に合格すれば修士入学までの期間で所属研究室や指導教員を決定します。 私が指導教員になった場合、4回生~修士学生の研究テーマは学生の興味を元に学生と一緒に考えて設定しています。 2週間に1度程度は私の研究室で面会し、研究の進捗状況やその問題点、その後の研究の方向性などについて議論するようにしています。 また、修士学生については学会や研究集会などにおける研究発表を積極的に勧めており、他の研究者との議論や交流を深めてもらっています。 学生の皆さんにはこのような経験を通じて 測地学的研究思考を自ら養ってほしい と考えていますし、 私自身も学生と一緒に学びながら互いの研究を進めていきたいと思っています。

大学院博士課程

博士課程での生活は修士課程とあまり変わらないかもしれませんが、「研究者の卵」として一層の成長を求められる時期でもあります。 指導教官との面会の機会は減り、自分自身の力だけで研究を進めることが増えてきます。 (もちろん、何か問題や壁に当たったときには積極的に指導や助言を行います。) 後輩の研究についてセミナーで助言をしたり、輪読の取りまとめを行うなど、研究室のリーダー的存在としても活躍することを期待されます。 このような機会を通して、博士課程の学生の皆さんには 研究テーマや研究手法を自ら見出し、 論理的思考によってそれらを解決する力を身につけてほしい と思っています。

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